戯曲のなかへ皮肉を劇的に詰め込めば

DRAMATIC IRONY  藤崎 竜 著

フジリューの短編集2ですが、表題作のDRAMATIC IRONYは凄いです。
未来のMANGAは疑似体験装置で視聴するという劇中劇から現実の世界までを貫く暗喩や皮肉の数々。数えきれたら凄いでしょうね。

どこまで考え抜かれて描かれているのかさっぱり検討が付かない。正義のヒカリには正義の民・愛の民、悪のヤミ・統べるは六識、中間に位置する向上の民や妥協の民。

弱者から搾取した偽りの豊かさを悪から与えられ安寧を得る妥協と向上。

悪を許すと正義の感覚が失われる結果。愛は正義を堕落せしめるのか。

正義が悪を全て許してしまえば正義の感覚は完全に失われて、それでも正義は生きていると言えるのか。そして正義の感覚が失われてしまった世界とは。

晩ごはんが精製水と栄養剤、そんな世界。


さて、いくらほど現実世界に当てはまるの皮肉が見つかるかしら?
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by ayafuji_rie | 2005-11-06 23:22 | これが好き