まったりのんべんだらり


by ayafuji_rie
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夢も現実も

夢か現実か。現か幻か。

オリジナルで、ちょっと15禁。だめだよ良い子は真似しちゃ。
真似したくなる内容じゃ無いけど。


040710 bottled jam 転載






いつものように、ひと月に2〜3度の逢瀬。恋心など、とうに通り過ぎ風化してしまった関係に逢瀬という言葉が相応しいのかは知らない。

お互いに身体の感触を求めあう関係。安心できると、そんな言葉でオブラートに包んで本当の苦さを舌でも感覚でも味わうことなど無い。甘えるだけの灰色の関係は現実逃避の一つの手段でしか無い、そんなことお互いが承知の上だろう。

裏切りの果てに途絶えた恋愛に、蜂蜜のような時間など存在しない。
それを彼女は実感している。多分彼もだ。
だから再び恋愛などしない。自分が傷付く可能性があまりにも高い相手にそんなリスクなど負う必要も無い。悲しいことかと思いきや、自己保身だから悲しむことも無い。そう割り切るように遠慮も無い。

ある行為のためだけに造られたようなホテルの一室。備え付けの冷蔵庫からビールを何本かあおり、ちょうど酔いが回った頃合に毎回同じパターンになりつつあるその行為を繰り返し、そして果てる。行為の痕跡すべてを洗い流すようにシャワーを浴び、一つしか無い寝床へと二人収まる。

今日は飲み過ぎたらしい彼女が寝返りを打ち、彼の身体から少し離れる。ぬくもりを求める彼は、夢の中。夢の中でも彼女の温もりを感じていたのか不快そうな声をあげ、彼女へと手を伸ばす。いつもなら彼女の柔らかい身体を抱き寄せるはずのその腕はなぜか今夜は2本とも彼女の柔らかい首へと食い込む。

「んっ・・・・」
息をすることを妨げられ小さく呻く彼女に彼の腕には力が込められていく。

裏切ったのは自分だから恨まれてもしょうがない。いっそこのまま息絶えてもいいかな。そう軽く彼女は思った。力が込められるほどに、思考は軽く自分を否定する。少し苦しいけど、これぐらいならいい。どんな顔をして私を殺めるのか。彼の表情が気になり、薄暗い部屋の明かりを頼りに彼の顔を伺う。喜々とした表情なのか、それとも怨みに満ちた顔なのか。

こらした視線に入ってきた彼の顔は、何も無かった。彼は眠りの世界にいた。
彼女は我に返り彼の背中に手を伸ばし少し強めに叩いた。
「う・・ん・・・・・・・なに・・・どうした?」
眠りを妨げられた不快感を表すような言葉とともに、薄く瞳が開いた。
妙な安心感と、圧倒的な恐怖が彼女の心にジワジワと染み入る。それを軽く拭い彼に静かに語りかける。
「悪い夢とか見てた?」
「んー・・・そんな感じ。汗ぐっしょりかいたけど。なんか寝言とかうるさかった?」
「いや。ちょっと抱き締められてるの苦しかったから起こしちゃっただけ」
「そう・・・んじゃまた寝かせて。疲れてるから」
「ごめんね。ゆっくり寝て」
短い会話の後、また彼は眠りに落ちた。


ほんとに不思議な感覚だった。
別に死んでも構わないか、そう本当に思った。でも笑える。
眠りながら人を殺したなんて彼が気がついたらと思うとやばいと思った。
朝起きたら、隣にある筈の人間が裸で骸になっていたなんて驚くどころの話じゃない。

さらに自嘲すべきことが結論付けられる。
結局彼の事をまだ好いていたのか、と。
昔の何も分からない純粋で無垢な時代に戻れると淡い期待を持っていた自分に気がついたから。
でもそれは果てしなく限りなく不可能だと思い知らされた。

そんな一夜。





まとまらん。。。。やっぱわたしゃぁ文才なさすぎる。。。。。
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by ayafuji_rie | 2004-05-12 23:39 | 遠い足音